「国境越えウイルスが」怯える中国側の街 北朝鮮は「収束」アピール

有料記事新型コロナウイルスオミクロン株

集安=金順姫、ソウル=稲田清英
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 北朝鮮と接する中国の国境の街が、緊張感に包まれている。北朝鮮で新型コロナウイルスの感染が広がったのが理由だ。人や列車の往来は止まったままでウイルスが流入するリスクは低いと考えられるが、「どんな経路で入ってくるかわからない」との不安が広がっており、「窓を閉めるように」との呼びかけまで聞こえてきた。

 川幅数百メートルほどの鴨緑江を挟んで北朝鮮に面する中国吉林省の集安市。中心部の川辺には市民が対岸を見ながら憩う公園があって土産店が並ぶが、7月中旬に訪れると、街のあちこちで川に通じる道が封鎖されていた。

 川の近くの集落の入り口に座っていた女性は「北朝鮮からウイルスが入ってくるのが心配」と語る。少し離れたところでは、スピーカーから「窓をきちんと閉め、みんなでコロナと戦おう」との呼びかけが流れていた。あたかも新型コロナウイルスが風に乗ってやってくるかのような言いぶりだ。

 中国で感染防止のために「窓を閉めよう」という呼びかけは、北朝鮮との国境地帯を除いては聞いたことがないが、複数の住民から「風によってコロナの感染が広がると思う」という答えが返ってきた。

 川沿いには、いくつもの網が…

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    江藤名保子
    (学習院大学法学部教授=現代中国政治)
    2022年7月25日8時51分 投稿
    【視点】

    窓閉めなどの過敏な反応は、むしろ中国国内の厳しいゼロ・コロナ対策を受けての人々の委縮の表れなのではと思います。もし陽性者が出ればロックダウン、地元政府の責任問題やや経済への打撃は免れないという構図のなかで、人々の「恐れ」が北朝鮮に向けられて

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