ウクライナとロシアが食料輸出再開で合意 「ぜい弱な人々に安堵を」

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高野裕介=イスタンブール、高島曜介
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 ロシアによる黒海封鎖でウクライナの港から小麦など食料の輸出が滞っている問題をめぐり、仲介する国連とトルコは22日、輸出再開に向けて、ロシア、ウクライナそれぞれと合意文書に署名した。世界的な食料危機の懸念が高まる中、事態打開に向けた一歩となる。

 署名はトルコの最大都市イスタンブールで行われ、ロシアはショイグ国防相が出席。トルコのエルドアン大統領と国連のグテーレス事務総長らが同席した。グテーレス氏は「疑いなく、これは世界のための合意だ。破綻(はたん)の危機にある途上国や、飢餓の瀬戸際にいる最も脆弱(ぜいじゃく)な人々に安堵(あんど)をもたらすだろう」と述べた。

 4者の代表は13日にもイスタンブールで協議し、船舶の港への出入りの共同管理や航路の安全確保など、ウクライナから食料を安全に輸出するための仕組みについて大枠で合意していた。

 国連の高官によると、今回の合意では、4者による「共同調整センター」をイスタンブールに速やかに設けたうえで、その監督のもとで船舶が航行できる安全な「回廊」を確保。回廊を通る船舶を攻撃してはならないとし、ウクライナ南部オデーサなど三つの港から黒海、トルコのボスポラス海峡を通って地中海に向かえるようにする。ウクライナの港に入る船舶については、同国に武器が流入することを防ぐため、ロシア側が要求していた検査を行うという。

 一方、ロシアが求める自国の肥料や穀物の輸出については、国連との覚書により、円滑に進めるとした。

 国連は4月、グテーレス氏が…

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