海外でコロナに…帰国できない知人 川上未映子さんが見つけた奥の手

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伊藤恵里奈
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 ビジネスなどで海外に渡った日本人が新型コロナウイルスの陽性と判定され、帰国の見通しがたたず困窮する例が増えている。現地の在外公館に相談を寄せるケースも増えており、不必要な渡航を再考するよう促す「注意喚起」を発表した国もある。

川上未映子さん 同行者が海外で陽性に

 「困っている人は今も居ると思うし、わたしもネットの情報に本当に助けられたので。でも、とりあえず保険は必須…!」

 作家の川上未映子さんが6日、ツイッターに投稿した。川上さんは5月中旬から6月上旬まで英国やアイルランドをまわった。世界的に権威のある文学賞の一つ英国のブッカー国際賞授賞式やブックツアーのイベントに出るためだ。「子どもが小さいうちは海外行きを控えていて、約5年ぶりでした」。その旅に日本から同行した女性が、英国から帰国直前でコロナ陽性だと判明。川上さんは女性が帰国できるまで、日本で奔走した。

 7月現在、日本に入国するすべての人が現地を出国前72時間以内に、PCRなどの検査を受けて、厚生労働省が定める陰性検査証明書を得る必要がある。その上で、滞在国別に定められた自宅待機や検査などの条件を満たせば帰国できる。

 2人とも3回目のワクチンを今春に接種済み。帰国前に「いま無症状だけど、検査で陽性と出たら帰国できなくなるから怖いね」と話していたが……。

 川上さんはPCR検査結果が陰性で、日本に帰国できた。だがロンドンで用事があり、2日後に検査を受けた女性の結果は陽性だった。

海外渡航先で陽性判定が出て、日本への帰国が見通せない人が増えています。川上さんはどのように同行者の「苦境」を乗り切ったのでしょうか。記事の後半で渡航する際に事前に準備すべきことなどと合わせて紹介します

航空券のキャンセルしたくても…

 「そこからが大変でした」…

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