球磨川の観光川下り、涼やかに2年ぶり再開 熊本豪雨で休止
堀越理菜
2020年7月の熊本豪雨以降、運航を休止していた球磨川の観光川下りが23日、2年ぶりに再開した。
当初再開を予定していた22日は前日までの大雨で水かさが増してやむなく運休した。だが、この日、午前11時に最初の船を出すことができた。客を乗せた木船は、太陽の光を浴びてきらきら光る水面を涼やかに進み、船内では明るい声が上がった。
船頭の板崎秋広さん(66)は「2年ぶりでうれしい。頑張って安全にいかないと」と意気込んだ。熊本市の会社員の40代女性は「小さいときに一度乗って以来。楽しみです」と話し、船に乗り込んだ。
運航会社「球磨川くだり」(本社・熊本県人吉市)では、所有する木船10隻のうち6隻が豪雨で廃船になるなど、被害を受けた。被災前の約4・5キロのコースのうち、川に堆積(たいせき)した土砂が撤去され、安全が確認できた約2・5キロを「球磨川くだり清流復興コース」として運航する。(堀越理菜)
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