ミャンマーの少数派イスラム教徒ロヒンギャへのジェノサイド(集団殺害)があったとして、イスラム諸国を代表する形で西アフリカのガンビアがミャンマー政府を訴えた問題で、国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)は22日、ミャンマー国軍側の「ICJに管轄権はない」との異議申し立てを退けた。ジェノサイドがあったかどうかを判断する審理が継続することになった。
ミャンマー国軍は2017年8月、西部ラカイン州で大規模な武装勢力の掃討作戦を実施。その際にロヒンギャへの集団殺害があったとして、イスラム諸国でつくるイスラム協力機構(OIC)を代表する西アフリカのガンビアが、19年11月にICJに提訴した。
■西アフリカ・ガンビアは当事…