高校野球福井大会、啓新と北陸が4強入り 残る2校はきょう決定

長屋護
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 福井大会は23日、準々決勝2試合が行われた。降雨の影響で開始が約2時間半遅れの正午過ぎに始まった第1試合は、啓新が強打の持ち味を発揮して敦賀に勝利。第2試合は、福井工大福井のエースを攻略した北陸が勝ち、4強に進んだ。24日は残る準々決勝の2試合が県営球場で行われる。

「野球でたくさんの方を笑顔に」チーム全員で 敦賀

 23日、高校野球福井大会準々決勝、啓新8―3敦賀

 背番号1。敦賀のエース斉藤俊輔(3年)の出番は、二回表2死二塁、5点をリードされた場面でやってきた。

 「自分が抑えれば、絶対に逆転できる」

 そんな思いを胸に直球主体の強気の投球を続けた。初戦の足羽戦で先発を任されたものの、脱水症状で足がつって二回で降板。チームの期待に応えたいという思いも強かった。

 相手の4番に安打を打たれ、1点を奪われたが、三回以降は要所を締め、八回まで0点に抑えた。途中から緩急を織り交ぜ、反撃を待った。

 打線は五回に敵失や適時打などで3点を返し、反撃ムードに。七回には無死三塁の好機をつくったが、あと1本が出なかった。

 3点差の九回、甘く入った球を痛打されて2点を奪われ、点差が広がった。「力不足。自分の責任です」と悔やんだ。

 今月14日の開会式。主将の茂道和史は「野球でたくさんの方を笑顔に」と選手宣誓で述べた。

 そんな思いはチーム全員に浸透していた。試合前や練習する時、手を胸に当て「とんしょう」と声を出す。コロナ禍でも野球ができることに感謝し、敦賀の人を笑顔にする「敦笑(とんしょう)」を意味したものだ。

 8強で敗れはしたが、吉長珠輝監督は「最後まで粘り強く戦ってくれた」と選手たちをねぎらった。(敬称略)(長屋護)