部落差別は「過去の問題ではない」 全国水平社100年の企画展

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武田肇
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 人間の平等を求めた「全国水平社」の創立から今年で100年を迎えるのにあわせて、大阪人権博物館(リバティおおさか、長期休館中)が企画展「もっと知ろう! 水平社100年の歴史」を大阪市中央区大阪府立労働センター(エル・おおさか)で開いている。27日までで入場無料。

 展示されているのは、部落差別の根絶をめざし、1922年3月3日、当事者たちが京都に集まって結成した全国水平社の関連資料や説明パネル。翌年に全国水平社が初めて政府に政策転換を要求した決議文▽財政難のために2号までしか刊行されなかった機関誌「水平」▽ガリ版刷りの大会議案書などの現物資料も公開されている。部落解放運動と同様に、当事者が立ち上がって政府の誤った隔離政策を撤回させたハンセン病問題の展示もおこなっている。

 学芸員の吉村智博さんは「部落差別やハンセン病問題が過去の問題ではないことを知るきっかけになれば」と話す。

 同博物館は2020年6月から長期休館中で、再開をめざして模索している。(武田肇)

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 「人の世に熱あれ、人間に光あれ」。今年は差別の根絶を求めて被差別部落出身者が結集し、全国水平社を創立して100年になる。その歴史的な意味を『全国水平社 1922―1942 ―差別と解放の苦悩』(筑摩新書)の著者でもある朝治武・大阪人権博物館長に聞いた。

 ――全国水平社100年をふり返る意味とは。

 全国水平社は、まだ人権とい…

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