食料輸出の再開合意、国連総長「希望の光」→翌日にロシアがミサイル

有料記事ウクライナ情勢

イスタンブール=高野裕介、ニューヨーク=中井大助 キーウ=野島淳
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 ロシア軍による黒海封鎖で滞っていたウクライナからの食料輸出について、両国などが再開で合意した。だが、翌日にロシア軍によるとみられるミサイルが南部オデーサの港湾施設に着弾。ウクライナ側は「合意破り」だと非難し、早くも輸出再開に暗雲が立ちこめている。

 合意文書は22日、トルコの最大都市イスタンブールで交わされた。国連高官によると、合意では黒海沿岸のウクライナ南部オデーサなど三つの港から穀物などを運び出す船舶に、安全な「回廊」を設置することが決まった。船舶や港湾施設への攻撃はしないと明記された。

 本格的な輸出再開には数週間かかり、1カ月の輸送量は侵攻前に相当する500万トンを目指す。合意の有効期間は120日間で、その後更新する見込み。ロシアとウクライナに意見の隔たりなどがあった機雷の扱いや出入りする船舶の検査についても合意に達した。

 仲介した国連のグテーレス事務総長が「簡単なものではなかった」と言う交渉は予断を許さなかった。

国連が続けた「24時間態勢の交渉」

 発端は、ウクライナ侵攻で世…

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    福田充
    (日本大学危機管理学部教授)
    2022年7月24日14時51分 投稿
    【視点】

    ロシアとウクライナが穀物輸出再開の合意に達した翌日、ロシア軍は黒海の要衝オデーサの港をミサイル攻撃しました。合意のタイミングでロシア軍が実行した意図的な破壊行為であり、合意の信頼性が揺らぐ許されない行為です。 ウクライナの主要産業であり世