三つ子が挑む三者三様の大阪大会 両親は試合応援で「体が足りない」

稲垣大志郎
[PR]

 (24日、高校野球大阪大会4回戦、上宮2―1清教学園)

 清教学園は延長戦の末、上宮にサヨナラ負けを喫した。先発した大北歩睦君(2年)が踏ん張り、十回途中からは岩根紳吾君(3年)が継投。昨夏に登板経験がある背番号10の槙得(まきえ)湧馬君(3年)も、いつ投げてもいいように準備はしていたが、出番はなかった。

 実は湧馬君、三つ子の末っ子だ。この夏の大阪大会には、兄2人もそれぞれ別のチームで出場している。

 長男の天馬君(3年)は三国丘の主将で一塁手。23日の4回戦に勝ち、ベスト16入りを果たした。次男の凌馬君(3年)は泉陽の右翼手で、チームは21日の3回戦で大商大堺に敗れた。

 母親の理恵さん(46)によると、3人とも小学校の頃に野球を始めた。兄弟の仲が良く「穏やかな感じ」で、天馬君は「責任感が強い」、凌馬君は「物静か」、湧馬君は「やさしい」という。両親は3人の試合応援や、一晩に出てくる3人分の洗濯物で、「体が足りない」という。

 湧馬君はこの日、すでに夏の大会を終えた凌馬君からは「悔いの残らないように」、勝ち進んでいる天馬君からは「勝って(三国丘と)試合をやろう」と、それぞれ声をかけられていた。試合に敗れて対戦はかなわなかったが、「甲子園に行ってほしい」と天馬君にエールを送った。(稲垣大志郎)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら