一関学院、悲願の甲子園へ 盛岡中央の直球150キロ超投手を攻略

山下弘展
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 (25日、高校野球岩手大会決勝 一関学院3―2盛岡中央)

 狙っていた。一関学院、六回の攻撃は無死三塁。小野唯斗(2年)は盛岡中央の右腕、斎藤響介(3年)が投じた直球をとらえ、中前へとはじき返す。勝ち越しの一打に、「相手は直球が持ち味の岩手ナンバーワン投手。直球しかないと思っていた」。

 斎藤は最速152キロの球速を誇る、岩手はもちろん東北地方でも屈指の好投手だ。この日も序盤から140キロ半ばから後半の力強い球を投げ込む。その自慢の直球攻略のため、前日と試合当日の打撃練習では投手に10メートルほどの距離から投げてもらい、目慣らしをしていた。

 花巻東と盛岡大付の「2強」がそびえる岩手。2011年の93回大会から、夏の頂点はこの2校が占めていた。コロナ禍で甲子園が中止になった2年前の夏、一関学院は独自大会を制して「2強時代」に風穴を開けていただけに、夏の甲子園出場は悲願だった。「先輩たちの思いも背負って戦ってくれた」。高橋滋監督は涙をこらえきれなかった。=県営山下弘展