全員そろうまで勝ち続けた苫小牧中央 支え合った投手2人
石垣明真 佐々木洋輔
25日、高校野球南北海道大会準決勝、札幌大谷10―2苫小牧中央(8回コールド)
苫小牧中央はこの日、南北海道大会で初めて3年生全員がそろった。開幕直前に西村隆星投手ら2人が急病で離脱。「全員そろうまでは絶対に勝つ」とチームは一致した。
エースの斉藤優汰投手(3年)は1人でマウンドを守り抜いた。準々決勝の後、小学校と高校で一緒に野球をしてきた西村投手に電話で勝利を報告した。「本当にありがとう」と西村投手。
準決勝、斉藤投手は序盤から強力打線につかまる。「いい球」と思った外角の直球も中前にはじき返され、少し球が甘くなれば中越え本塁打にされた。五回を投げ終わり、7点取られていた。次の回からマウンドに立つ西村投手に「腕を振り切って、思いっきりやってこい」。
病気療養中、シャドーピッチングなどで調整を続けた西村投手だが、「少しフォームがバラバラだった」。粘投したが、八回に3失点して降板した。「全員でまだまだ野球をやりたかった」と斉藤投手。西村投手は「斉藤と戦えてうれしく思います。やりきれました」と話した。(石垣明真、佐々木洋輔)
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