第2回11歳で有名ゴルファーになった娘 育てた両親が大事にしていること

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木村健一
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 群馬県の小学生ゴルファー須藤弥勒(すとうみろく)さんは、11歳にして、12にのぼる企業や団体と契約を結んでいる。

 今年1月から資格規則が改定され、アマチュアでも企業とスポンサー契約を結んだり、金銭的な支援を受けたりできるようになった。

 すると、ゴルフ専門店「ゴルフ5」やゴルフ場を展開するアルペンと所属・マネジメント契約を結び、家具の「ニトリ」に、菓子の「UHA味覚糖」……。次々とスポンサーがついた。

 父の憲一さん(48)と母のみゆきさん(50)は、子のために、多くの労力や資金を費やしてきた。が、ゴルフには詳しいかというと、それほどではなかった。

 憲一さんは新潟県の寺に生まれ、東京大学で宗教を学び、研究者になった。みゆきさんは子どもの頃、フィギュアスケートやピアノに打ち込んだ。いま、ピアノや書道、茶道、華道を教えている。

 憲一さんはゴルフは素人。そこで、国内外の本を読みあさって、指導や練習の方法を研究してきた。

 自宅隣の660坪の土地を買い、グリーンやバンカーを備えた練習場をこしらえた。自宅にはスイング分析機器やパター練習専用の部屋もある。練習は長い時、1日10時間にのぼる。厳しい指導もしてきた。

 ただ、大切にしてきたのはゴルフの練習だけではない。

 「弥勒菩薩(ぼさつ)」から名付けられた弥勒さんは1歳でおもちゃのゴルフクラブを握り、3歳で大会に出場した。5歳で6歳以下の国際大会を制した。テレビで見たタイガー・ウッズにあこがれ、夢は、伝説のプロゴルファーになること。

 「せっかくやるんだったら、何でも一番になりたい。タイガー・ウッズみたいになりたい。越えたら何があるんだろう。歴史に名を残せるように頑張っている」

 両親は、さまざまなことにチャレンジさせた。ピアノや習字、そろばんにスケート、ダンス……。中でも、みゆきさんは自分が経験したフィギュアスケートを続けさせたかった。

 弥勒さんはしかし、ゴルフを選ぶ。

 両親が大切にしたのは、子ど…

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    島沢優子
    (ジャーナリスト・チームコンサルタント)
    2022年8月16日12時43分 投稿
    【視点】

    私も、拙書『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)の第4章(不正に手を染める高校生ゴルファー 親に抑圧される子どもたちの辛苦)に登場する選手の父親を通じて、須藤さんに取材をお願いしようとしましたが上手く繋がりませ

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    後藤太輔
    (朝日新聞スポーツ部次長=子供、社会)
    2022年8月16日10時52分 投稿
    【視点】

     ご両親の熱意とかけてきた労力に驚かされますが、最も大切な部分は、ここに書かれているご両親のスタンスだと思います。  「親も一緒に楽しく」(もちろん子ども自身も)はスポーツをやる上でとても大切な部分。  スポーツだけが人生の全てにならな