死亡したシェアハウス暮らしの男性、病院から消えた男 ある朝の接点

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遠藤美波、岩田恵実
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 東京都渋谷区内にある都立病院に、顔が腫れ上がった男性が運び込まれたのは5月18日の夕方のことだった。上半身裸で右足は裸足、全身に殴られたような痕がある。

 応対した病院スタッフらが男性をストレッチャーに乗せて移動させているとき、あることに気がついた。この男性を車で運んできた人物がいない――。

 110番通報を受けた警視庁は、間もなく死亡が確認された男性の身元と、立ち去った人物を特定する捜査を開始した。

 いったい2人はどういう関係だったのか。警視庁への取材などから、事件の経緯がわかってきた。

亡くなったのはシェアハウスに住む50歳男性

 東京都北区を走る中山道から脇道に入り、住宅街を300メートルほど進んだ場所に古い2階建て住宅がある。延べ床面積は約190平方メートルと広く、もとは個人宅だったが10年以上前からシェアハウスとして使われているという。

 広くて4畳半ほどの個室が十数室あり、家賃は共益費込みで約5万円。若い外国人留学生たちに交じって、約2年前からそこで暮らしていたのが50歳の田中寿和さんだった。都立病院に運び込まれ、死亡が確認された男性だ。

 田中さんは派遣会社に勤め…

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