相手エース対策で150キロ振り込み 実って適時打 聖光学院の狩野

滝口信之
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 (26日、高校野球福島大会 聖光学院6―0東日大昌平)

 聖光学院の6番打者狩野泰輝(3年)が三回に勝利をたぐり寄せる一打を放った。

 三回に2点追加し、なお2死一、二塁の好機に狩野が打席に入った。「つないでくれたので直球一つに絞って振った」。2球目の真ん中付近の直球を振り切ると、左翼手越えの2点適時打に。「きちんと練習の成果を出せた一打だった」と試合後に振り返った。

 チームは相手エース草野陽斗(3年)対策として、投球マシンを150キロに設定した打撃練習を重ねた。狩野は低い打球を打つことを意識し、バットを上から出す練習をしてきた。

 この日、第1打席は140キロ台の直球に詰まらされたが、三回の打席は球を前で捉えられるよう、振り出しを早めた。その工夫が適時打につながった形だ。

 第3打席でも中犠飛を放ち、貴重な追加点を挙げた。斎藤智也監督は「練習でできていたことを試合でも実践でき、大きな成長を感じる」とたたえた。

 昨夏はスタンドで、先輩たちが負ける姿を見つめていた。そして今夏、甲子園まであと1勝。「先輩たちの分まで背負って戦いたい」(滝口信之)