21歳で異常なのどの渇き、脳腫瘍の診断まで1年半 孤独な入院生活

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 「若くたってがんになる」の3回目は、脳腫瘍(しゅよう)と診断された桑原慎太郎さん(27)です。

 1995年島根県生まれ。高校卒業後、地元の製造系の会社に就職。地元でAYA世代の交流会を企画・開催中。島根県がん対策推進協議会委員。

 高校卒業後、すぐに地元・島根県の製造系の会社に就職しました。夜勤もある3交代勤務で大変でしたが、がんばって働き、ときには友人とも遊び、それなりに楽しい日々を送っていました。

 「健康」というものを意識したことはまるでありませんでした。むしろ、若いからこそ「健康」は自分にとって当たり前のもので、その大切さや尊さを感じたことは無かったのです。

 ところが、異変を感じたのは入社して3年が経った2016年の4月1日のことです。

 この日のことは、今でもはっきり覚えていて、忘れることができません。

 友人とライブを聞きに行きました。2~3時間のライブでしたが、その間に3~4回もトイレに行き、やけにのども渇きました。

 4時間のライブに参加した時ですら、トイレに1回も行かなかったので、「ちょっと今日は体がおかしいな」と、さすがに違和感を感じました。

 でも、深刻には考えていませんでした。

 ところが、日が経つにつれ、その症状はひどくなっていきました。

 つねに口が渇き、そのせいで毎日5~6リットルの異常なほどの水分補給をして、さらに体のだるさや頭痛などがありました。

 水を多く飲むため、1時間に1回は必ずトイレに行っていました。だるくて、まともに働くことができなくなっていきました。

「若いから大丈夫」ではなかった

 いくつかの病院に行き、症状を伝え、診てもらっていました。頭部の検査はしないので異常は見つかりませんでした。

 紹介状を書いてもらい、総合病院で診てもらったこともありましたが、「若いから健康で大丈夫ですよ」と言われたこともありました。

 医者から「健康」と言われたのだから、体に異常は無いんだ……。

 でも、体はしんどい。理由もわからず、精神的にも落ち込んでしまい、当時は心療内科に通院していました。

 「自律神経失調症」と診断を受け、約1年半通院していました。処方された薬をのんでいましたが、症状が治ることはありませんでした。

 夜勤をするほどの体力はなく…

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