マスクなし、声出しありの欧州の応援 日本「ガラパゴス化」のなぜ

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聞き手 編集委員・塩倉裕
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耕論 withコロナの応援

 コロナ禍で一変したスポーツの応援風景。ようやく「声出し」緩和の動きも出てきましたが、「マスクをしての声援」にもまだいろいろ制限があります。世界を舞台に様々な競技の現場を取材してきたスポーツライターの増島みどりさんは、「日本の観戦スタイルはガラパゴス化していませんか」と問いかけます。お話を聞きました。

ますじま・みどり

 1961年生まれ。サッカー、マラソン、五輪など多くのスポーツを取材。著書に「日本代表を、生きる。」など。

 今年5月、サッカーのドイツ1部リーグでは、シュツットガルトが最終節でロスタイムに決勝点を奪い、1部残留を決めました。劇的なゴールを決めたのは、日本代表でも活躍する遠藤航選手です。感極まったサポーターたちがピッチになだれ込んで遠藤選手に抱きついたりキスをしたりする光景を見て、私は思わず苦笑してしまいました。

一つのテーマについて3人の論者がそれぞれの視点から語る「耕論」。今回は増島さんのほかに、横浜DeNAベイスターズの木村洋太社長、日大特任教授の水落文夫さんにお話をうかがいました。記事は以下のリンクからお読みいただけます。

 日本との間にあまりに差があったからです。欧州でも南米でもスタジアムでは今、マスクなしで声を出すコロナ禍以前のスタイルが戻っています。今月の陸上世界選手権(米国)でも同様でした。

 大好きなチームを応援するために週末にスタジアムへ行き、全力で声援しながら人間としての感情を発露させることが、人々の人生の目的であり、生きる喜びになっている。今回の遠藤選手のゴールと観客の反応に、スポーツの存在意義を再確認しました。

3月に行われたサッカー日本代表ベトナム代表の試合で見た光景とそれに対する反応に、増島さんは「違和感」を感じたと言います。日本の観戦スタイルは「ガラパゴス化」しているのでは、と指摘する増島さんは記事後段で、なぜそうした違いが生まれているのかを語っています。

ベトナム戦で起きた声援

 3月には埼玉スタジアム(埼…

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