エース復調の聖光学院、小技を絡める光南 福島大会決勝の見どころは

滝口信之
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 第104回全国高校野球選手権福島大会(朝日新聞社、福島県高校野球連盟主催)は27日、決勝戦を迎える。「絶対王者」聖光学院が3年ぶり17回目の優勝を果たすのか。光南が今年も聖光学院を止め、2006年以来の夏の甲子園への切符をつかむのか。両チームとも好調な1番打者が、いかに出塁するかが勝敗を左右しそうだ。

 両校は昨年の夏、準々決勝で対戦。光南が5―1で勝利し、聖光学院の14大会連続の夏の甲子園出場を阻んだ。現在のチームになってからは、昨秋の県大会4回戦、今春の県大会決勝で対戦し、いずれも聖光学院が勝利している。

 聖光学院は今大会、5試合中3試合をコールドで勝ち上がり、チーム打率4割と好調。特に1番赤堀と7番伊藤は打率5割超で、2人で計15打点とチームを引っ張る。4番三好も勝負強い。この3人の前にいかに走者を置くことができるかがポイントとなりそう。

 投手陣は、小林剛は準決勝で8回を投げ、散発4安打の好投。準々決勝まで不安定な投球が続いた佐山も準決勝で直球の勢いを取り戻し、決勝では万全の態勢で臨めそうだ。

 光南は5試合で失策2と守備が固い。投手陣はエース小林が17回を投げて1失点と抜群の安定感を誇り、右横手投げの藤田も準決勝で七回途中まで1失点と好投。渋谷監督は両投手の起用を明言しており、継投が鍵になりそう。

 打線は犠打16、盗塁8と小技を絡め、そつがない攻撃が特徴だ。先頭打者の二瓶がチームトップの5割超をマーク。準決勝で勝ち越し打を放った小林、昨夏を経験した4番金沢は勝負強さがある。(滝口信之)

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