昨夏甲子園準Vの智弁学園、生駒に敗れる 副将が見せた3年生の意地
米田千佐子
智弁学園・中陳六斗二塁手(3年)
(26日、高校野球奈良大会準決勝 生駒7―5智弁学園)
2点を追う九回、副将は二塁にいた。最後の打者が三振に倒れると、くずおれた。「後輩に甲子園を経験させてあげられなかった……」
けがが多く、満足に練習できない期間が長かった。半面、初の公式戦出場となった昨春の選抜大会で躍動した。夏の甲子園でも2年生で唯一、先発出場を経験し、準優勝を味わった。
この日は中学時代からのチームメートで主将の酒井優夢(ゆうむ)と二遊間を組み、エースの大坪廉(3年)に何度も「二遊間に打たせろ」と声をかけた。2年生中心のチームで奮闘する3年生の意地だった。しかし七回には自らの失策が失点につながった。春の県大会に続いて公立の生駒に敗れ、涙に暮れた。(米田千佐子)
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