高松商の浅野、決勝で通算64本目のHR「甲子園でNo.1打者に」
佐藤祐生
(26日、高校野球香川大会決勝 高松商6―4英明)
2点リードの四回1死一、二塁、高松商の浅野翔吾は6球目をフルスイングした。打球は左中間へ。「完璧に近い感触でした」
流れを引き寄せる高校通算64本目の本塁打。ただこの1番打者が喜んだのは、全5打席での出塁の方だ。
英明と決勝で戦うのは3大会連続(2020年の中止を挟む)。昨秋も今春も県大会では敗れた。そんなライバルとの一戦で、全国屈指の強打者が何よりも意識したのは、「まずはチームのために」ということ。
先制点につながった三回を含め四球が二つ。3打数3安打3打点でぐいぐい引っ張った。「目標はベスト8。『大会ナンバーワン打者』と言われるような存在感を示したい」。元気よく、甲子園に乗り込む。(佐藤祐生)