今夏の甲子園、斎藤佑樹さんが始球式 行進先導は三田西陵の女子主将

山口裕起
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 朝日新聞社と日本高校野球連盟は27日、主催する第104回全国高校野球選手権大会(8月6日開幕、阪神甲子園球場)の開幕試合の始球式を、2006年の第88回大会で早稲田実西東京)のエースとして全国制覇を遂げた斎藤佑樹さん(34)が務めると発表した。

 斎藤さんは早稲田大を経てプロ野球日本ハムへ入団。昨年限りで現役を引退し、今年、高校生、大学生を指導するために必要な学生野球資格を回復した。現在は高校野球情報サイト「バーチャル高校野球」のフィールドディレクターとして球児の取材などをしている。

 延長15回引き分け再試合の末に駒大苫小牧(南北海道)を破った第88回決勝は球史に残る名勝負だった。

 斎藤さんが甲子園のマウンドに立つのは、日本ハム時代の19年3月のオープン戦以来という。

 斎藤さんは、「今回このような形で甲子園のマウンドに帰れることをとてもうれしく思います。この夏が球児の皆さんと高校野球を愛するすべての方々にとって、熱い熱い、特別な夏になるよう、一球に魂を込めて、精いっぱい務めさせていただきます」とのコメントを出した。

 また、開会式の入場行進の先導役は兵庫・三田(さんだ)西陵主将の東尾凜さん(3年)が務めることも発表された。

 東尾さんは女子選手として男子とともに野球に打ち込んだ。遠投は85メートルを記録し、捕手としてチームメートの球を受けてきた。昨夏の新チーム発足時、主将に選ばれた。公式戦には出場できないもののチームを引っ張り、今夏の兵庫大会の初戦で敗れた。

 いまの3年生は高校入学と同時にコロナ禍に見舞われた。厳しい環境のなか、チームを支えてきた控え部員や記録員、マネジャーらの代表として先導役に選ばれた。

 東尾さんは「幼い頃から私たちの憧れの舞台であった甲子園に、先導役として立つことがきまり、うれしいです。主将として仲間と共に切磋琢磨(せっさたくま)してきました。コロナ禍で思い通りにならず悩み、涙することもありましたが、周りの方々の支えのもと、最後の一瞬まで、全力で野球に取り組むことができました。高校野球に関わる全ての方々の思いを胸に、一歩一歩、大切に先導したい」とのコメントを出した。(山口裕起)