最高にこわ~いお話、書いてみよう 怪奇小説作家ゆかりの町が募集
【岡山】不思議でぞっとするこわ~い話、待っていますよぉ――。勝央町と町教委が「こども怪談コンクール」を初めて開き、全国の子どもたちから怖い話を募っている。怪奇小説作家としても知られ、町と縁がある岡本綺堂(きどう)の生誕150年を記念した企画。大人の発想にとらわれない独自なお話を期待している。
コンクールの名称は「ぷちぶちこわいはなし―僕らは最高に怖い話を作ってしまったかもしれない」。「ぶち」は岡山の方言で「すごい」「たいへん」という意味の方言。勝央美術文学館の担当者によると、子どもを対象にした怪談コンクールは全国でも珍しいという。
応募の対象は全国の小学生と中学生。子どもたちが創作しやすいように、応募作品は800字以内。「怖さを凝縮させられ、想像力も膨らむ文字数」(担当者)だそうだ。
怖い話を募ることにした理由について、文学館の学芸員、佐古健太朗さんらは「怖い話はお話の種」と指摘する。子どもたちは暗闇の中で想像力を働かせ、ただの壁のシミが人の顔に見えたり、木の木目が目玉に見えたりする。
「コンクールをきっかけに怖い話を考えて、言葉にしてみたら、面白い話になった、となればいい」。創作活動の世界に入るきっかけにしてほしいと願っている。
岡本綺堂(1872~193…
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