花を贈ると母に逆上された…生きづらさ理解されたい「宗教2世」たち

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 安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した事件で、殺人容疑で送検された容疑者が、「母が入信し、献金で生活が苦しくなった」などと宗教への恨みを供述していると報じられたことから、親の信仰に伴って様々な悩みや困難を抱えた「宗教2世」の存在が改めて注目されています。当事者たちにどう向き合えばいいのか、2世の自助グループを主宰してきた京都府立大学の横道誠准教授に聞きました。

 ――自助グループを開催するようになったきっかけは。

 私自身も、宗教2世の当事者だからです。私の場合は、母がキリスト教を母体とした新興宗教を信仰していました。

 幼いころ、母を喜ばせたくて、母の日にカーネーションを買ったことがありました。しかしその宗教ではお祝いごとがご法度だったので、母は逆上し、幼心に傷つきました。

 また、その宗教は子どもは親に従順であるようにと教え、子どもが親の意向に沿わないならば、肉体的暴力によって矯正するべきだと主張していました。気に入らないことがあったり、集会の場でおとなしくできなかったりといった理由で、ホースのようなもので繰り返し殴られたこともあります。

事件をきっかけに、「宗教2世」の存在が改めて注目されています。自身も「宗教2世」であり、さまざまな生きづらさを感じていたという京都府立大の横道誠准教授に、社会で考えてほしいことや、2世たちの思いについて語ってもらいました。

 私は、いまでもこの経験や記憶に苦しめられています。

 そんな当事者の抱える課題や悩みを整理できないかという思いで、2年ほど前から、当事者の思いを語り合う自助グループをオンライン上で開催してきました。

 ――どんな思いが語られるのですか。

 この会には、特定の宗教に限らず、さまざまな宗教の2世たちが声を寄せてくれています。

外から見えない、「2世」の痛み

 宗教を理由とした虐待のフラ…

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