新型コロナウイルス感染の「第7波」が、阿波踊りの開催を8月12~15日に控える徳島の街にもやってきている。官民でつくる実行委員会は、規模を縮小してでも3年ぶりに街中に屋外演舞場を設けようと準備を進めており、踊り手もコロナ対策を厳重に講じながら練習に励んでいる。
有名連のひとつ「阿呆(あほう)連」は、練習会場の地面に赤いマーカーを2メートルおきに配置し、踊り手の間隔の目安にしている。マスク、フェースガードも可能な限り装着。笛の奏者は笛と口元の全体を手ぬぐいで覆い、飛沫(ひまつ)が飛ばないように工夫している。
「どこでだれが感染してしまうか分からない状況になった。全員の体温、体調をこまめにチェックし、できる限りの対策をして本番を迎えたい」と副連長の立川真千(まさゆき)さん(37)は気を引き締める。
有名連の「悠久連」でも、踊り手たちはフェースガードをつけ、お互いの距離が近すぎないよう気をつけながら日々ステップを踏んでいる。こちらでは笛の奏者は特製の透明アクリル板を笛に取り付け、飛沫の拡散を防いでいる。
連長の郡誠也さん(51)は「感染は心配だが、真夏の本格的な踊りとなると2年のブランクがあり、練習はしないといけない。コロナに気をつけてやっていくしかない」と語る。
ごった返す見物客、街全体での対策に課題
今夏の開催に向け、実行委は…

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