貧困家庭の子どもの学習支援でアプリ開発 IT企業も協力

平山亜理
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 困窮した家庭の子どもたちが大学生に勉強を教わる場で、プログラミングも学んでアプリ開発などに取り組んでいる。経済的に恵まれない子どもたちが、ITを活用した問題解決を通して自信を持ち、貧困の連鎖を断ち切るのがねらいだ。

 中心になっているのは、山梨大学4年生の清水そらさん(21)。昨年、南アルプス市に、「ももっ子クラブ」を立ち上げた。認定NPO法人フードバンク山梨の食料支援を受けている家庭の子どもたちの学習を支援している。

 国語や算数だけでなくプログラミングも教えたいと、甲府市のIT企業「スクーミー」代表取締役CEOの塩島諒輔さん(29)に協力を依頼。プログラミングを学ぶための小型機械を開発し、全国の学校で教えていた塩島さんが、これを快諾。自らも教え、「子どもたちが、自分で現実社会の課題を解決する力を養い、ITで稼ぐ力をつけてほしい」と話す。IT人材が不足するなか、高収入を得られるIT業界で働く人材の育成にもつながるという。

 ももっ子クラブは、昨年7月から毎週土曜日に開催。清水さんら4人の大学生が、学生グループ「アラベスク」を結成。山梨大や山梨学院大、山梨県立大の学生ら15人ほどが教える。ひとり親の家庭や、不登校発達障害など様々な問題を抱える子どももいる。学んだあとは、食料を自宅に持って帰る。

 クラブでは、子どもたちが、センサーでゴミの量を量り、ゴミの減量をめざすプログラミングを考えたこともあった。今後は、南アルプス市内ではどこにAED(自動体外式除細動器)が設置されているかを地図アプリに入れ、市報で周知して一般の人に利用してもらいたいという。

 プログラミングの基本を学んだ子どもたちは、学ぶスピードが速いという。清水さんは、「子どもたちの希望でアプリを開発し、まちづくりの役に立てたい」と話している。平山亜理