円高ドル安進み、1カ月半ぶりに132円台 米国景気後退の懸念で

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山本恭介
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 29日の東京外国為替市場で、米国の景気後退への懸念などから、ドルを売って円を買う動きが広がった。円相場は一時、1ドル=132円台半ばをつけ、6月中旬以来、約1カ月半ぶりの水準となった。歴史的な円安水準が続いていたが、この約1週間で6円近く円高ドル安方向に戻している。

 28日発表の4~6月期の米実質国内総生産(GDP)は年率で前期比0・9%減と2四半期連続でマイナスとなった。市場では米国の景気後退への懸念が広がって、米長期金利が低下。ドルを売って円を買う動きが進んだ。

 これまでは、大幅な利上げを進める米連邦準備制度理事会(FRB)に対し、日本銀行金融緩和策を続けていることで日米の金利差が広がり、円を売って金利の高いドルを買う動きが続いていた。しかし、27日のFRBの会合後、パウエル議長が次回会合での利上げ幅を示唆しなかったため、利上げペースが落ちるとの見方が出て、円高ドル安を後押しした。

 円相場は今月14日、一時1…

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