32歳の水沼宏太がたどり着いた初代表 父が我を忘れて泣いた瞬間

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潮智史
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 日本が4大会ぶりに優勝したサッカーの東アジアE―1選手権で、水沼宏太(横浜F・マリノス)が親子での代表戦出場を果たした。32歳はピッチ内外でチームを動かす存在だったことを、森保一監督やチームメートが認めている。父・貴史さん(62)に聞いてみた。解説者としての目に、水沼宏太はどう映りましたか――。

 3試合のうち初戦の香港戦と最終戦の韓国戦に先発した。計123分プレーして、シュート3本。得点こそなかったが、多彩なクロスや右サイドで攻撃にリズムを与える役割を果たし、守備でも果敢にボールを追い回した。

 もともと、際立ったスピードや1人で守備網を突き破るドリブルを持っているわけではない。1タッチ、2タッチでボールを動かすプレーは極めてシンプルで、周囲と協力して攻撃にリズムを生み出すのが真骨頂だ。

 「2週間近い代表活動があるなかで、ホテルで過ごす時間も含めて、選手同士をつないだり、周囲の良さを引き出したりする役割を果たすだろうと思っていた。子どものころから、みんなで協力してやることが好きだった。彼にとっては、それがサッカーの楽しさ。ベンチから声をかけ、得点場面でも一番に喜んでいた。誰が点を入れてもうれしいのも、幼いころと同じ。横浜マのジュニアユースで同期だったDF佐々木翔と同じ最年長の32歳でいながら、ばかもできる。ピッチの上だけでなく、チームにいいリズムを与えていたようだ」

 32歳にしての代表デビューは遅咲きだ。普段からJリーグの試合ごとに電話やSNSで連絡を取り合ってきた。今季、明らかな変化が起きていると見ている。

 「先発が増えて、考えること…

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