佐渡金山の推薦書不備、ユネスコの指摘2月28日 自民党から批判
世界文化遺産の登録をめぐり、政府がユネスコ(国連教育科学文化機関)に提出した佐渡金山遺跡(新潟県)の推薦書に不備があった問題で、自民党は29日、文化庁から事情を聴いた。高市早苗政調会長は「書類の不備で、今年申請し来年夏に結果が出ることが崩れてしまうとは想像していなかった」と批判した。
同庁は、ユネスコから不備を指摘されたのは2月28日だと説明。出席議員からは約5カ月間も新潟県や佐渡市に説明しなかったことなどにも批判が相次いだ。
党はまた、末松信介文部科学相に「猛省」と世界遺産登録の実現を求める決議文を手渡した。末松氏は7月29日の記者会見で、28日に推薦書の不備が報じられるまで関係者に報告しなかった理由について「途中段階で議論の内容が明らかになれば、ユネスコ事務局の態度が硬化するなど、議論の動向に影響を与えることが懸念された」と説明した。
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