スピード成長の佐久長聖、小技磨いて甲子園へ 春は支部大会初戦敗退
(30日、高校野球長野大会決勝 佐久長聖7―1東京都市大塩尻)
こつこつ、1点ずつ。佐久長聖が磨いてきた攻撃で、ノーシードから4年ぶりの甲子園にたどり着いた。
五回1死満塁、フォースプレーで本塁がアウトになる難しい局面。森本湊斗、張田大が連続でスクイズを成功させた。優勝を大きく手繰り寄せる2点に。張田は「100%成功するように練習してきたので」と、胸を張った。
秋は県大会の2回戦で敗退。春は支部大会の初戦で敗れ、県大会にすら進めなかった。飛び抜けた選手はいない。だからチームプレーを徹底し、小技も磨いてきた。今大会は4番に座る寺尾拳聖を含む10選手で、計27の犠打を重ねた。
2年前の夏、独自大会を優勝。その時と同じ三塁側で今夏、甲子園の切符を勝ち取った藤原弘介監督(48)は、試合後感極まった。「今年の3年生は、今までにないくらいのスピードで成長してくれた。2年前の3年生の姿を受け継いでくれたのかな」(安藤仙一朗)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。