投打かみ合った大阪桐蔭、大会54得点1失点 左腕前田の存在感増す

山口裕起
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 (30日、高校野球大阪大会決勝 大阪桐蔭7―0履正社)

 9年ぶりとなった大阪の「2強」による頂上決戦。

 そんな大一番でも、大阪桐蔭の2年生左腕・前田悠伍は頼もしかった。

 「絶対に1点もやらないと、最初から全力でいった」

 一回1死から右前安打を許すも、慌てない。牽制(けんせい)死で流れを引き戻すと、のっていく。

 140キロ前後の直球とスライダー、チェンジアップを低めに集め、二、三回を三者凡退に。テンポ良くアウトを重ねて攻撃へのリズムをつくると、味方打線が援護。三回に伊藤櫂人(かいと)が左前へ先制打を放った。

 前田は、今春の選抜では決勝で先発するなど計13回を投げて防御率0・00と優勝の原動力となった。

 だが、選抜後は疲労などもあり、状態がなかなか上がってこなかった。背番号11で臨んだこの夏、東海大大阪仰星との5回戦で4回を投げただけで、その時も5四球と荒れた。

 それでも、西谷浩一監督(52)は「これから状態を上げてくれたらいい。心配ない」と信頼は揺らがなかった。

 決勝では、「かかと重心になっていた体重移動」を修正し、八回まで投げて計7安打を浴びるも7奪三振。一度も本塁を踏ませなかった。

 九回のマウンドは背番号1の3年生、川原嗣貴(しき)に譲ったが、充実の表情を浮かべた。

 チームは大阪大会7試合で計54得点で、わずか1失点。投打ががっちりかみ合い、春夏連覇をめざす甲子園へ向かう。(山口裕起)