数十年ぶりの死刑執行 踏み切ったミャンマー国軍の「真の狙い」は

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バンコク=翁長忠雄
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 クーデターで国軍が実権を握ったミャンマーで、国軍の支配に反対する民主派の市民ら4人の死刑が執行されました。昨年2月のクーデター後、欧米は制裁を科し、東南アジア諸国連合(ASEAN)は暴力の停止など「5項目合意」の履行を求めてきました。国軍による弾圧を止めることはできないのか。タイ国立チュラロンコン大学・ASEAN研究センター長のピティ・シセンナム氏に聞きました。

 ――ミャンマーの死刑執行のニュースは衝撃を与えました。

 ミャンマー国軍の規範は他の国々とは違います。この死刑執行は彼ら(ミャンマー国軍)にはノーマルな行いなのです。軍政時代の1980年代、90年代の彼らの思考様式と同じです。しかし、国際社会の規範からは決して受け入れられるものではありません。

 ――なぜいま死刑を執行したのでしょうか? 過去30年はミャンマーで死刑は執行されなかったとされています。

 民主派の武装組織「PDF」…

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