「バカ映画の巨匠」も驚く棒読みの破壊力 特撮で異色の町おこし映画

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柏樹利弘
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 戦国武将の子孫が合体してロボットに変身し、シャチホコ姿の怪人と戦う――。そんな設定の映画「超伝合体ゴッドヒコザ」が上映中だ。今春、大火に見舞われた愛知県幸田(こうた)町の町民らの全面協力で、オール地元ロケで完成。特撮とラブコメ、町おこしが一体化した「異色」の作品だ。

 メガホンを取ったのは河崎実監督(64)。「いかレスラー」「ヅラ刑事」など、奇抜なギャグ映画で知られ、「バカ映画の巨匠」を自任する。

 幸田町にある「超宇宙科学研究所」の研究員大久保忠雄は、同町ゆかりの戦国武将で、「三河物語」でも知られる大久保彦左衛門の子孫――。映画はこんな設定で始まる。

 町がシャチホコ姿の怪人らに襲われた際、忠雄は同僚の女性と、町内の寺の境内で見つけた発光するこけし人形をかざす。2人は合体し、ロボット「ゴッドヒコザ」に変身、戦いを繰り広げる――そんなストーリーが展開される。

 幸田町の風景を取り入れつつ、河崎監督ならではのゆるいギャグに、四角関係の恋模様が絡む。ローカルCM風の映像で協賛企業をPRするなど、絶妙なご当地色でも笑いを誘う。

「ゴッドヒコザ」誕生のきっかけは

 映画誕生のきっかけは、飲み会での「与太話」だ。

記事後半は、河崎監督の一問一答です。「超伝合体ゴッドヒコザ」の脚本づくりのこだわりや、エキストラの人たちのセリフの「棒読み」で感じた破壊力などについて語っています。

 2年ほど前、東京の居酒屋で…

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