「こぐまちゃん」に「だるまちゃん」 美術館で絵本展が人気の背景は

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松沢奈々子
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 久しぶりにコロナによる行動制限がない夏。絵本の展覧会が全国各地で開かれ、多くの家族連れでにぎわっている。百貨店や地方美術館を中心にじわじわ増えてきた絵本展は今、都内の大型美術館でも人気だ。そのわけとは。

 世田谷美術館で開催中の「こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界」展(9月4日まで)では、代表作の「こぐまちゃんえほん」シリーズを手がけた若山憲(1930~2015)の世界を紹介。若山に焦点を当てた初めての企画で、原画を中心に初期から晩年の作品を総覧しながら絵本作家となった変遷をたどる。

 主にファインアートを紹介してきた同館で絵本作家を取り上げるのは珍しい。2017年に「はらぺこあおむし」で知られる米の絵本作家エリック・カールの展覧会を開いて以来、今春の「ピーターラビット展」に続く3例目。日本人の絵本作家は初めてだ。

この十数年で増えてきた絵本の展覧会。とりわけこの夏は都内の大型館での開催が目立ちます。世田谷美術館とBunkamuraザ・ミュージアムの展覧会をめぐりながら、その背景を探りました。人気を集める一方、見えてきた課題感とは――。

 担当学芸員の遠藤望さんは開…

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