トランプ氏側、機密文書は「ない」と誓約書 捜索前、隠蔽の疑いか
ワシントン=高野遼
米司法省は30日、トランプ前大統領の自宅を捜索する前に、機密文書は自宅に「残されていない」とする誓約書をトランプ氏側から受け取っていたことを明らかにした。だが米連邦捜査局(FBI)は機密文書が実際には隠蔽(いんぺい)されているとの証拠を得て捜索し、実際に多数の機密文書を押収したという。
米司法省がフロリダ州の連邦地裁に提出した書面で明らかにした。同省は「政府記録が隠され、捜査妨害が行われた可能性が高い」と判断し、強制捜査に踏み切ったという。
トランプ氏は昨年1月の退任時、大量の機密文書をフロリダ州の自宅に持ち帰った疑いがある。政府側の度重なる要望を受け、トランプ氏は1月に184点の機密文書を返却。さらに6月、トランプ氏宅を訪問したFBI捜査官らに38点の機密文書を引き渡した。
この際にトランプ氏側の責任…