洋菓子店エスコヤマを社員が提訴 「時間外労働でうつ病に」

岩本修弥
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 ロールケーキ「小山ロール」で知られる洋菓子店「パティシエ エス コヤマ」(兵庫県三田市)の30代の男性社員が「時間外労働が原因でうつ病になり、残業代も払ってもらっていない」として、同社に慰謝料と未払い賃金など計約3100万円を求めて神戸地裁に提訴した。時間外労働は、最長で月342時間に及んだと訴えている。

 提訴は6月22日付。訴状によると、男性はパティシエ(菓子職人)として2003年に入社し、主に生ケーキの製造を担当。午前5時から深夜に及ぶ勤務が常態化し、休日は週1日、月の労働時間が400時間を超える月も多かったとし、昨年4月にうつ病と診断された。同年6月以降、過去の残業代を求めても先延ばしにされてきたとしている。

 同社の代理人弁護士は取材に対し「現時点でお答えすることはありません」とコメントしている。

 同社は労使協定で定めた上限(月100時間未満)を超える時間外労働を半数の社員らにさせたとして、伊丹労働基準監督署から労働基準法違反で2度にわたって是正勧告を受けたことが21年11月に発覚した。(岩本修弥)

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