「おばさん」は負の言葉? 「なったらおしまい」のサビを落とすには

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聞き手・田中聡子
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 「おばさん」と他人から言われると、腹が立ちます。でも、もともとの意味は「中年女性」。それがなぜ、嫌な言葉になってしまったのでしょうか。「我は、おばさん」の著者で文筆家の岡田育さんに話を聞きました。

おかだ・いく 1980年生まれ。文筆家。ニューヨーク在住。出版社勤務を経て2012年から執筆活動を始める。著書に「我は、おばさん」「ハジの多い人生」「嫁へ行くつもりじゃなかった」など。

 ――「おばさん」と呼ばれると嫌な気持ちになります。

 「『おばさん』を蔑称と感じる女性は多いと思います。でも、辞書に書かれている意味は『中年女性』か『父母の姉妹』。どこにもネガティブな意味はありません。それなのに嫌な気持ちになるのは、なぜなのか」

弱体化させられた中年女性

 「それは、女性が年をとることをネガティブにとらえるときに使われてきたからです。『社会の中で、そう使われてきたから』ということに他なりません。『女子高生のうちに人生謳歌(おうか)しろ』とか、『ああなったらおしまいだよ』といった言葉に、『おばさん』は弱体化させられています」

「おばさん」という言葉が、なぜネガティブな響きを持つのか。その理由に「社会での使われ方」を指摘する岡田育さんは、同時に、「おばさん」が持つパワーについても話してくれました。しばしば聞かれるという「『おじさん』と何が異なるのか」についても、記事後半で言及しています。

 「その結果、女性自身も『若…

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    磯野真穂
    (人類学者=文化人類学・医療人類学)
    2022年8月6日7時27分 投稿
    【視点】

    80年代後半に「オバタリアン」という漫画が一世を風靡しました。「おばさん」がいかに傍若無人で、感情的であるかを描いた作品です。これはテレビ化もされ、当時中学生であった私は、自分が歳をとるとこんなふうに言われてしまうんだ、と恐ろしくなったこと

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    菅野志桜里
    (弁護士・国際人道プラットフォーム代表)
    2022年8月5日16時54分 投稿
    【視点】

    最近は「おじさん」もネガティブな文脈で堂々と使われることが多く、私自身もときにそんな使い方をしてしまうことがあります。そして、あーまた使ってしまったと反省してます。「おじさん」にせよ「おばさん」にせよ、他人を年齢やジェンダーという属性でくく