「他人がねたましくてたまらない」 39歳でたどり着いた本当の理由

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鈴木彩子
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 「ふざけんな! こっちだって子ども、いるんだよ!」

 2020年9月、千葉県に住む内木美樹さん(39)は、父と兄の前で、語気を強めながらガツンと机を蹴り飛ばした。

 「遺産相続の話をする」と父に呼び出され、ほぼ100%を兄がもらい、自分にはゼロと告げられた。いつものことだが、父は、兄ばかり優先する。

 母は中学1年生のときに膵臓(すいぞう)がんで亡くなった。父との折り合いは悪く、理不尽な言動に触れると、自分でも驚くほど激高してしまう。冷静な大人の自分とは違う何かが、すごい速さで飛び出してくる。それは瞬間的で、自分ではコントロールできない。

 だから父親とは距離を置いていたのに。

 「もう会わない」と決めた。

 それから1年ほどたった21…

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    磯野真穂
    (人類学者=文化人類学・医療人類学)
    2022年8月7日17時23分 投稿
    【視点】

    文化人類学的な見方をしてみたいと思います。 現代社会では、個人が心理的な問題を抱えた場合、医療機関を受診し、必要であれば病名をもらい、カウンセリングや投薬治療を受けるというやり方が一般的です。 しかし伝統的社会では、このような問