一人暮らしの母、消えた450万円 認知症の高齢者を守るコツとは?

有料記事

瀬戸口和秀、榊原織和
[PR]

 「お母さんの郵便局の口座からお金が下ろされていると警察が調べに来ました。なくなっていた通帳が使われたようです」

 2021年1月、高知に帰省していた女性(61)は外出中、母(89)のケアマネジャーからの電話に驚いた。

 「何があったんですか!」

 急いで実家に戻り、母に尋ねても「そうなのかね」と分からない様子。近くの郵便局に向かった。

 「50万円ずつ、9日間にわたって引き出されています」

 郵便局職員が告げた金額は想像していないものだった。

 「どこで、誰が引き出したんですか」と聞いても分からない。母も「まあ!」と驚いていた。

 母はキャッシュカードや携帯電話をなくすことが度々あった。数日前も通帳が見あたらないことを知り、探したが見つからなかった。ただ、あまり深刻に考えていなかった。

 20年12月30日~21年1月7日にかけて、千葉県船橋市浦安市市川市東京都江戸川区の郵便局で計450万円が引き出されていた。

しっかりしていた母が……

■しっかりしていた母が………

この記事は有料記事です。残り2919文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
【10/18まで】有料記事読み放題のスタンダードコースが今なら2カ月間無料!
  • commentatorHeader
    清川卓史
    (朝日新聞編集委員=社会保障、貧困など)
    2022年8月3日11時37分 投稿
    【視点】

     《成年後見制度も考えたが、「手続きが大変」などと諦めた》。そう記事にありました。認知症で判断能力が十分ではない人を支援する成年後見制度は、介護保険と並んで超高齢社会を支える「車の両輪」として導入された制度です。しかし、600万人を超すと推