第7波での夏祭り、開催か中止か 決行で市長ら141人陽性の事態も

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西晃奈
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 新型コロナウイルスの感染が急速に広がる中、夏祭りや花火大会の季節が訪れた。厳戒態勢で3年ぶりに開く祭りもあれば、「断腸の思い」と中止した祭りもある。第7波のピークが見えず、開催と中止の間で関係者の思いは揺れる。

 1日夜、「盛岡さんさ踊り」が盛岡市中心部で3年ぶりに始まった。

 「サッコラ、チョイワヤッセー(幸よ来い)」

 軽快な太鼓の音に乗せたかけ声が響く中、浴衣姿の人たちが踊り歩き、街は久しぶりに熱気に包まれた。

 鬼退治を喜んだ民衆が神社の石の周りを踊ったのが始まりといわれ、コロナ禍前の2019年には4日間で149万人が訪れた。ただ、岩手では7月27日に新規感染者数が1077人と最多を更新したばかりだ。

3年ぶりの盛岡さんさ踊り「やっと夏が来た」

 実行委員会はパレード区間を従来の約800メートルから約500メートルに縮小。団体の人数は最大150人に半減させた。出演者同士の距離を確保し、観覧エリアも広げ、「密」の回避を図る。観客にはマスク着用や飲食時の会話の自粛を呼びかける。

 出演グループの「三ツ石会」の踊り手及川章子(あきこ)さん(50)は「正直、複雑な思いがある」。

 物心がつかない頃から父に連れられ、踊りを始めて40年以上経つ。今では大学3年の長女が笛を、中学1年の長男が太鼓を担う。その姿を見る度、歴史と未来を感じる。中止だった2年間は寂しかった。ブランクの長さから、継承も課題として浮かび上がる。だから「やっと夏が来た」と思える。

 一方、医療従事者は出られない。感染者が増えれば来年以降にも影響する。不安は消えない。それでも、やると決めた以上は若者を引っ張り、支えたい。

 「今年は『見せる』さんさではなく、『つなぐ』さんさ。バトンタッチしていけたらいいな」(西晃奈)

長岡の花火大会は厳戒態勢、阿波踊り

 例年200万人超が訪れる仙台七夕まつりは、予定通り6日に始まる。感染対策として、名物の巨大な七夕飾り「吹き流し」に手が届かないよう、地上から高さ2メートルに引き上げる。数も例年の7割の約220本にとどめ、先端部分には抗ウイルス剤を吹き付ける。

 昨年は吹き流しの数を例年の3割弱(約80本)に減らし、2メートルの高さを確保して開催した。主催する協賛会は今年、通常開催を模索し、約300本の吹き流しを高さ約1・6メートルにまで引き下げ、来場者にかき分けながら散策してもらうつもりだった。だが、コロナ収束の見通しが立たず、昨年同様にすることになった。

 宮城県は、政府が新設した「BA.5対策強化宣言」を近く出す方針だ。高齢者に混雑場所への外出自粛などを求める可能性があるが、担当者は「これ以上ないくらい感染対策に力を入れている。改めてマスクの着用や消毒などの徹底を来場者に呼びかける」と理解を求める。

 日本三大花火の一つ、新潟県

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