開志学園の成沢、聖地での先発託され粘投 「最弱」世代の8人で結束

高橋健人
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(2日、女子高校野球決勝 横浜隼人4-3開志学園)

 延長十回。開志学園の2年生エース水口樹乃(じゅの)が勝ち越し打を許したのを、成沢実優(なるさわみゆ)(3年)はベンチから見ていた。「樹乃が打たれるなら仕方ない」

 準決勝までの4戦の先発は水口か小西咲里(さくり)(2年)が担ったが、甲子園は成沢に託された。柏倉悠起奈監督(25)は「成沢がいるから2年生が思い切れる。迷いなく、決勝は成沢に託そうと思っていた」と話す。

 成沢の球は立ち上がりから高めに浮き、一回に適時打を許して1失点。以降も走者を背負うマウンドだったが、何とか要所を締めた。「粘って粘って、投げる持ち味は出せた」。四回以降は後輩に託した。

 部員48人のうち3年生は8人。2013年の創部以来、「最弱」と呼ばれた世代だ。だからこそ、毎日午後9時の寮の点呼が終わると、8人でその日の練習や試合を振り返るなど、結束を心がけた。

 今のチームは主力の多くを下級生が占める。成沢は「経験も実績もあるんだから、またみんなが甲子園で野球をやる姿を見せてほしい」。(高橋健人)