干し柿手作りキットと最上位品をCFで販売 岐阜のJAめぐみの

松永佳伸
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 JAめぐみの(岐阜県関市)は2日、美濃加茂市特産の高級干し柿「堂上蜂屋(どうじょうはちや)柿」が自宅で作れる「干柿手作りキット」と、全体の2%しか収穫できない最上位の新商品「煌(きらめき)」の販売を始めた。クラウドファンディング(CF)を活用し、手作り体験を通して若い人にも干し柿の魅力を知ってもらおうという試みだ。

 堂上蜂屋柿は、1千年以上の歴史を誇り、源頼朝織田信長ら武将にも献上されたと伝わる。

 渋柿のうち最も大ぶりで干し柿に適したものを使い、3~7日ほど追熟させた後、皮をむき、陰干しと天日干しをして、約40日かけて仕上げる。糖度は65度にもなり、品のよい甘みとあめ色の美しさ、食感などから「干し柿の王様」と呼ばれている。

 だが、1995年の最盛期に113軒あった生産者が59軒になり、後継者不足と需要の減少が心配されるため、2019年にJAめぐみのと美濃加茂市、中日本高速道路の3者が協力してプロジェクトを始め、新たな購買層の開拓に乗り出した。

 今回CFでは「ジャムのように甘い極上スイーツ 高級干し柿の伝統技法をあなたも体験しませんか」と題し、100万円を目標に資金を募る。1口1万5千円で、干柿手作りキットと堂上蜂屋柿「秀」(3個)のセットと、堂上蜂屋柿の最上位品「煌」(3個)の2種類から返礼品を選ぶことができる。

 手作りキットには、生柿6個のほか、皮むき器や表皮に糖分を浮きだたせるために使う「におぼうき」、つるしひも、カビ防止とあめ色に仕上げるための柿燻蒸(くんじょう)用硫黄が入っている。皮むき器の持ち手には、里山保全のために伐採された美濃加茂市産のアベマキを使用し、「堂上蜂屋柿」の文字が刻印されている。

 「煌」は、5等級ある堂上蜂屋柿の最上位「誉(ほまれ)」のなかでも、90グラム以上の重さがあり、色つやや粉のふき具合、形などを厳選したものを新たに商品化した。

 JAめぐみのは、毎年12月1日から堂上蜂屋柿の予約を受け付けているが、今年はCFに限定して優先販売する。

 みのかも営農経済センターの笹原幸司課長は「今年は例年並みの3万5千~4万個の出荷が見込まれる。干し柿作りの体験を通して魅力を伝えていきたい」と話す。

 手作りキットは50セット、「煌」は70セットを準備。受け付けは10月29日午後6時まで。詳しくはサイト(https://www.makuake.com/project/hachiyagaki/別ウインドウで開きます)へ。(松永佳伸)