アジアを歴訪している米連邦議会のペロシ下院議長(民主党)が2日夜、台湾入りした。台湾メディアは、3日に蔡英文(ツァイインウェン)総統や立法院長(国会議長)、中国や香港出身の民主活動家らと会談すると伝えた。訪問の中止を米側に再三警告してきた中国はメンツをつぶされた形で、米中対立がさらに深刻化する見通しだ。
ペロシ氏は大統領の継承順位が副大統領に次ぐ2位。下院議長が台湾を訪問するのは、1997年のギングリッチ氏(共和党)以来、25年ぶりとなる。ペロシ氏ら議員団は2日、声明を出し、「世界は専制主義か民主主義かの選択に直面しており、米国と2300万人の台湾の人々との連帯は、これまでになく重要になっている」とした。
中国外相「越えてはならない最終ライン」
ペロシ氏の議員団は、昨年に…
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このニュースを観て真っ先に頭に浮かぶのは、11月に行われるアメリカの中間選挙です。というのも、前回2018年の中間選挙は、民主党が下院過半数の235議席を獲得し、ペロシさんが議長に復活した彼女にとって大きな意味を持つ中間選挙でした。中間選挙
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記事から緊迫が伝わり、予断を許しません。米中間の危機と言ってよく、対応を誤れば台湾の隣国日本にも及びます。 米下院議長という異例の高い立場での久々のペロシ氏の訪台と、「世界は専制主義か民主主義か。台湾との連帯はこれまでになく重要」という