国交省、日野自動車に立ち入り検査 エンジン不正問題
日野自動車がトラックやバスなどのエンジンについて排ガスや燃費性能のデータを偽っていた問題で、国土交通省は3日、道路運送車両法に基づき、本社などへの立ち入り検査を始めた。不正の事実関係を調べ、再発防止策の取り組み状況を確かめる。
国交省の職員が同日午前、東京都日野市にある本社と日野工場に入った。4日以降も必要に応じて検査をする。不正に至った経緯を調べるほか、一部の機種は「型式指定」の取り消しも検討する。
日野は、現在生産しているエンジン14機種のうち12機種で、排ガス試験の測定結果を偽るなどの不正を行っていた。うち4機種は基準に適合しておらず、2日に国交省からリコール(回収・無償修理)をするよう指導を受けた。燃費試験でも燃料流量計を不正に操作するなどしていたが、2016年には国に不適切な事案はないとの虚偽の報告をした。
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