海外でコロナ感染、まさかの陽性で「帰れない人」に…どうすれば?

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編集委員・後藤洋平
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海外でコロナ感染ルポ(上)

 6月下旬から、パリ・メンズコレクションの取材のため出張した。10日間の予定だったが、日本政府が入国に際して求める「滞在先出国まで72時間以内の陰性」を証明するために受けたPCR検査で、新型コロナウイルスの陽性反応が出た。無症状だった。

 結果、「帰れない人」となり、2週間にわたって現地に残ることになった。自主隔離先の確保、航空券の変更、保険会社への連絡、医療機関への診察予約……。いざ陽性になると、数々の手続きが必要だった。また、日本政府のような水際対策をしている国はごくまれであることも知った。経緯を明らかにし、多くの人のケーススタディーになればと思い、体験を記すことにした。

 なお、大使館や医療機関の対応は、記者が体験した時点のものであり、現在は変わっている可能性もあることを明記しておく。

          ◇         

 帰国を翌日に控えてスーツケースに荷物をまとめていた6月28日午後4時すぎ、携帯電話のショートメッセージが届いた。一瞬、何のことか分からなかったが、よく見るとフランス語で「positif」の文字。この日の朝、PCR検査を受けていた。「まさか……」。おそるおそる、メッセージ内のリンクにアクセスして英語表記のボタンをクリックすると、「Test result:Positive(検査の結果:陽性)」という案内がスマホの画面に浮かび上がった。

 2年半ぶりに訪れたパリの街は、まるでコロナ禍は終わったかのようだった。感染者数は多いものの、満員の地下鉄でもマスクを着用する人は全く目につかなかった。取材先のショー会場でも同様で、ワクチン接種証明の提示やマスク着用義務はなかった。「油断していた。甘かった」と自らを責めた。

久々のパリ出張。無症状で自覚のないまま、帰国前日のPCR検査で陽性になりました。記事後半と(下)では、こんな時にどうすればいいのか、記者が体験した様々な手続きや感じたことを具体的につづります。

■持参した抗原検査キットでは…

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