プランBが無い50代サラリーマン 「半径3メートル」はなぜ大切?

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聞き手・真鍋弘樹
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 50代のサラリーマンは、惑いの年齢です。会社人生はもう先が見えているが、転職もままならない。「働かないおじさん」などという言葉を聞き、プライドも傷つく。どうすればいいのか……。勤め人ら900人以上にインタビューを重ねた健康社会学者の河合薫さんは、「半径3メートル」が鍵だと言います。どういうことなのでしょうか。

「働かないおじさん」という言葉、どう思いますか?

「働かないおじさん」という言葉について、フォーラム面でアンケートを実施しています。どなたでも回答できます。

 「働かないおじさん」などと言われて50代で落とし穴にはまってしまう人がいるのは、日本社会のかたちが、いまだに昭和の高度成長期のままで動いているからです。

 年齢人口構造では日本はすでにピラミッド型ではなく、働く人の6割が40代以上になっています。しかし、この世代の入社時と会社の仕組みはほとんど変わっていません。新卒一括採用、年功序列が続き、年々減らされる管理職の席をめぐって、同期で椅子取りゲームをさせられてきた。

 高度成長期、定年は55歳で…

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