タッチの神がかったアフレコの記憶、まるで高校野球 日高のり子さん

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聞き手・島脇健史、日高さん撮影・細川卓
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 13年前の夏、阪神甲子園球場高校野球を初観戦しました。マウンドがきらきらと光って、清らかな美しさがあって、高校球児たちの心をうつしているような印象を受けました。

 高校野球は、一瞬たりとも気が抜けない。選手一人ひとりがずっと緊張感を持っているので、見ている私たちも背筋が伸びます。攻撃と守備の交代時、きっと疲れているだろうに、全力疾走。すべてに「全力」が伝わってきます。

 「タッチ」の作者・あだち充先生からは、毎年、高校野球を甲子園で観戦されると聞きました。テレビの画面越しにはわからない、マウンド全体から来るすがすがしさや緊張感を肌で感じたいんだろうなと思いました。

 初めて甲子園のサイレンの音を聞いた時、「タッチと一緒だ」と思いました。タッチでは、リアルな音にこだわって作っていたと、スタッフの方から聞いていました。当時のスタッフの苦労を、初めての甲子園で知りました。

 あのサイレン、なんで心の琴線に触れるんでしょうね。泣きながら甲子園の土を持ち帰る選手の思いとか、勝利投手と同じフロアでインタビューを受けている敗戦投手の姿とか、タッチの劇場版のあるシーンを思い出して、今でも泣きそうになります。

 タッチの仕事で、「これは神…

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