保育士数を水増し、不正受給 「グローバルキッズ」2500万円返還

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田渕紫織
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 保育大手の「グローバルキッズ」が東京都内の16園で、保育園にいる保育士の数を水増しして自治体に報告し、運営費を不正受給していたことがわかった。自治体に返還する費用は、約2500万円にのぼる。

 運営会社のグローバルキッズCOMPANYによると、2015~19年、実際には本社に所属していて園での勤務実態がない19人の名前を、保育園の出勤簿に記し、自治体に提出した。

 東京都の特別指導検査などで指摘を受けた。都によると、虚偽の書類が提出されていたのは、千代田、新宿、江東、目黒、大田、世田谷、中野、豊島の8区の、認可保育園11園と認証保育所5園。これにより、運営費を不正に多く受給していた。同社は、各区に運営費約2200万円と違約加算金約300万円を返還する。

 子どもの人数に対して配置す…

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    末冨芳
    (日本大学文理学部教授)
    2022年8月4日10時2分 投稿
    【視点】

    グローバルキッズの中正社長は政府の子ども・子育て会議委員ですが、このような不正をして辞任されないのでしょうか。 保育士数を水増しして補助金不正受給をすれば、より多くの定員を受け入れさせられたかもしれない保育の現場で、子どもたちの命が脅

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