安倍氏の演説場所「大丈夫か」 県警内で指摘、それでも修正されず

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 組織をあげて守るべき要人を、たった1人の銃撃からなぜ守ることができなかったのか。安倍晋三元首相が銃撃された事件で、当時の警護警備の状況が警察関係者らへの取材から明らかになってきた。

 安倍氏が参院選の遊説で奈良県に入る――。自民党側から奈良県警にそう連絡があったのは、事件前日の7月7日昼ごろ。これを受け県警は警護警備の検討を開始した。同日夕方には、「奈良市の近鉄大和西大寺駅北側で」、「ガードレールで囲われた地点で」と、複数回にわたり具体的な場所の連絡が来たという。

 この同じ場所では、6月25日に自民党の茂木敏充幹事長が演説を行っていた。このため県警は茂木氏の時に策定した「警護警備実施計画」を基に計画を作成。茂木氏の時より聴衆が多く集まると見込み、配置する警察官をわずかに増やしたという。

 警備部の担当者は7月7日夜に実施計画書を作り上げ、翌8日の執務時間が始まった直後に警備部長、鬼塚友章本部長の順に報告し、承認を得た。本部長らから修正の指示はなかったという。鬼塚本部長は同月9日の記者会見で、実施計画書に「違和感はなかった」と述べている。

 県警内では「安倍氏の周り3…

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