第4回高齢者チア率いる90歳 52歳で家出、2行の英文が次の扉を開けた

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伊藤恵里奈
【動画】90歳の現役チアリーダー滝野文恵さん=伊藤恵里奈撮影
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 家を出たのは52歳のときだった。1984年5月、時折雨が降る中、滝野文恵さん(90)は、東急東横線沿線上の小さな木造アパートで、一人暮らしを始めた。世田谷区の一軒家には夫と社会人の娘と息子を残して。

 27年間の結婚生活から解放され、ワクワクするのかと思っていた。だが、数日、ぼうぜんとした。疲れ切っていたのだ。

 「日常の小さな出来事から、子どもの教育まで、夫とは会話が続かず、長年すれ違ってきた」と振り返る。30代で外国人の観光案内をする全国通訳案内士の資格を取り、40代はゴルフや木彫り、帽子作りなど習い事に精を出した。時間とエネルギーをもてあましていた。

 「子どもが独立したら、夫婦2人でずっと顔をつきあわせるかと思うと、たまらない気持ちになりました」

52歳で家出をした当時、疲れ切っていたという滝野文恵さん。90歳のいま、こんなにはつらつと踊っています。これまで、どのような道のりをたどってきたのでしょうか。滝野さんの人生の「第2章」を紹介します。

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