第2回「無理ゲー」に思えた読書感想文 飯間浩明さん「感動しなくても…」

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田渕紫織
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 夏休みの宿題に出る読書感想文に、悩む子どもは多いのではないでしょうか。日本語学者で辞書編纂(へんさん)者の飯間浩明さんも、小学生時代は苦労したと言います。自身の人生を変えた本や、子どもにすすめたい読書経験についても聞きました。

小学生時代の感想文を読み返すと

 ――ご自身が小学生のとき、読書感想文には悩みましたか?

 かなり苦労して書いた覚えがあります。小1では松谷みよ子の「コッペパンはきつねいろ」、小2ではガネットの「エルマーのぼうけん」を選びました。

 読んだ時のワクワク感が、文字にすると薄れてしまうんですよね。

 ――なぜでしょう?

 母に「ここは直したほうがいい」と次々アドバイスされて、子ども心に「読書感想文ってこんなにいろいろ暗黙のルールがあるのか」と感じた記憶があります。

 それならどう文字にすればいいのかと、今で言う「無理ゲー」に思えました。私と同じように、つらいと感じている子は多いんじゃないかな。

 当時の原稿用紙をよく見ると、母の書き込みが薄く残っています。

 私があらすじしか書いていない箇所には「よかったね」「たのしそうだね」などと感想が補われている。でも、それは私自身の感想ではないのでね(笑)

人生を変えた本、わずかだけれど

 ――どうやって乗り切ったのですか。

 中学になったら反抗期になっ…

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    金澤ひかり
    (withnews編集部=若者、ネット)
    2022年8月9日11時10分 投稿
    【視点】

    子どもの頃、読書感想文コンクール入賞の常連さんでした。入賞すると、とてもうれしかったのを覚えています。 ただ、何を読んだか、何を感じたかを覚えていない。致命傷です。 なんで何も覚えていないのかを考えると、自分の言葉を通り過ぎた言葉を

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