第3回母の入信、家庭崩壊…容疑者、困窮の91年 ある政治家が始動した
【前回はこちら】「愛されるために」山上容疑者、母への渇望 「団長」へ通ずる幼少期
応援団として声を張り上げた高校時代の山上容疑者。「強くなりたくて、頑張っていたのかも」と同級生は推し量ります。山上容疑者は何を心に秘めていたのか。事件前のツイートに垣間見られました。
「1991年ごろの入信とほぼ同時に2千万の献金。そして3千万、さらに3年後ぐらいに1千万。原資は……、命の代償です」
山上徹也容疑者(41)の伯父(77)は取材に、容疑者の母親が「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」に入り、献金として注ぎ込んだ大金は、死亡した夫、つまり容疑者の父親の生命保険を元にしたものだった、と明かした。
山上容疑者は当時10~11歳。祖父が営む建設会社がある奈良市で暮らしていた。しかし生活は大きく傾き、崩壊へと突き進んでいく。
伯父が一家の困窮ぶりを説明する。
「包丁を持ち出した」修羅場、克明に
「オレが14歳の時、家族は破綻を迎えた」。山上容疑者は、困窮した少年時代をこう振り返っています。ちょうどその頃、一人の大物政治家が世を去り、その息子が政治人生を歩み始めようとしていました。
「母の入信以来、私が徹也や…
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